長くて暑い夏が終わり、最近少しずつ肌寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで佐藤内科クリニックは、本日2024年11月9日で開院13周年を迎え、14年目に入ることができました。毎回申し上げることではありますが、これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のご支援のおかげといつも感謝しております。本当にありがとうございます。
今年9月に私は満60歳になり、還暦を迎えました。1年に1回の当院の開院日に合わせていろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていますが、今回の院長のつぶやきは開業前から本日までの13年を振り返ってみようと思います。
2011年11月9日に当院は開院しました。私は元々心臓カテーテル検査、治療が専門で、大学院修了後、県内の複数の病院に勤務し、国内で有数の心臓カテーテル治療施設である豊橋ハートセンターで2年間循環器内科医長としてカテーテル治療の技術を研鑽した後2004年に島根大学病院循環器内科に戻り、副診療科長、心臓カテーテル治療部門の責任者として心臓病の治療、また大学教員として学生、研修医の教育、指導に従事しました。当時一般病院や大学病院では、心臓疾患の重症の患者さんを担当することが多く、朝家を出て病院に行くと、次はいつ家に帰るかわからないような生活を送っていましたが、元気に退院して社会復帰して行かれる患者さんを見ると疲れも吹っ飛び、忙しくも充実した日々を送っていました。その頃は、この先もずっと心臓カテーテル治療に携わって行こうと思っていました。
豊橋ハートセンターから大学に帰って5年経った2010年に、ある方から古志で開業しないかとのお話がありました。その時は開業は全く考えていなかったのでお断りしましたが、その後も他の方々からも何度もお話をいただいたので再度きちんと考えて見ることにしました。古志地区に開業医がないことで、特にご高齢の方が近くですぐに受診できる診療所がなく困っておられるとのことでしたので、まずは当時勤務していた循環器病棟がある大学病院の7階から古志地区の方を見てみましたが、正直言って塩冶までそんなに遠くないように思いました。次は実際に確かめようと、ある日曜日に医大から古志コミニュティセンターまで歩いて行き、また医大まで歩いて帰りました。これはすごく大変でした。特に古志大橋を歩いて渡るのは本当にきつくて、これを渡って受診に行くのは歩いたり自転車では無理だと思いました。やはり歩いて行ける距離に診療所がないと特に高齢の方は大変なんだと身をもってわかり、開業を決意し、お話をいただいていた方にご返事しました。そのご返事をしたときにその方がとても喜んでくださり、私も嬉しくなりました。大学の循環器内科の後輩たちもたくましくなって来たので、引き受けていた大学での重要な役割のイベントが終わる2011年の秋に開業しようと決め、教授と大学病院の病院長にその旨をお話ししました。引き止めのお言葉もいただきましたが、最後は「頑張れ、応援する。」と快く承諾していただきました。
そこからは大学病院での診療、カテーテル治療を毎日やりながら、開業に向けての準備を並行して行いました。2011年10月31日が退職でしたが、その日の夕方までカテーテル治療を行い、治療が終わったあとカテーテル室にいた医師、看護師、技師の皆さんと握手をして挨拶して大学を後にしました。
2011年11月1日からは新しいスタッフと開業準備で慌ただしく過ごし、予定通り11月9日に無事開院できました。開院初日は、患者さんに来ていただけるかどうかドキドキしながら待合室を覗いてみたら5人の方が座っておられ、嬉しくて涙が出ました。開院直後には、古志コミュニティセンターで私の講演を兼ねた歓迎会をしていだだき、古志地区の皆様のご期待の大きさに身が引き締まる思いで、これから自分がしっかりとこの地域のかかりつけ医として責任を持って地域の方々の頼りになる診療所を作り上げて行こうと思いました。
あっという間に14年目になりましたが、開業以来毎日充実した気持ちで診療することができ、勤務医の時以上の充実感、達成感を感じる毎日を過ごすことが出来ています。これも当院に来てくださる患者さん、地域の皆様に暖かいご支援をいただいているおかげだと感謝しております。これからも開業に至るまでと開院当初に決意した気持ちを忘れずに佐藤内科クリニックが皆様の健康寿命を伸ばすことに微力ながら貢献出来るよう精進してまいります。これからもご支援のほど、どうかよろしくお願いいたします。
自分が還暦になると、自分の3人の子供たちも当然大きくなりました。長男は最初は別の仕事をしていましたが、結婚して小さい子供もいるなかで看護専門学校に入り直し、国家試験にも合格し看護師になりました。市内の総合病院に勤務した後、今年の1月から当院で一緒に働いてくれています。職場ではありますが今までこんなに長い時間を長男と過ごしたことはなかったので、父子の時間を取り戻すことができるような気がしてうれしく思っています。長女は東京の大学を卒業し2年間東京で過ごしたあと出雲に帰り事務職として働いています。次女が大学に進学してからの2年間は私と家内と犬2匹の「二人と2匹暮らし」でしたが、長女が帰って来てくれて家族3人になると(犬も1匹増えたこともありますが)とても賑やかになりました。長女が結婚して家を出るまではこの家族3人の時間をしっかり楽しみたいと思います。次女は今年3月に京都の大学を卒業し、現在は大阪で幼児教諭として働いています。働き始めて1か月くらいしたころ、元気にしているかとメールを送ったところ、「働くってこんなに大変なんだね。お父さん、働いて育ててくれてありがとう。」という返事が来て涙が出ました。毎日遅くまで仕事を頑張っているようですが、健康には気をつけて身体は休めながら、気持ちは前向きに無理せず頑張ってほしいです。こうして子供たちが無事成人し社会人になったことに本当に感謝しています。
今年無事還暦を迎えることができ、元気に産んで健康に育ててくれた今は亡き両親、現在の健康を支えてくれている家内にも感謝しています。そしてスムーズに診療ができるように毎日サポートしてくれているスタッフにも感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます。これからもどうかよろしくお願いします。
本日の診療を終えて、自室で開院13年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、とても長く、いつも通りまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。
還暦に向けて自分自身で何かしようと思い、実は昨年の11月から1年かけて17Kg減量しました。患者さんにも半年くらい前から気づいていただくようになり、どうやって痩せたのかと聞かれるようになりました。まだまだ適正体重には遠いですが、これからもできるだけ長く元気で診療できるよう気をつけて生活していこうと思っています。
そしてこれからも1日1日を大切にし、また1年、5年、10年と積み重ねていきたいと思います。
これからもスタッフと協力して更に誠実に真摯に診療していく所存です。
今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。
2024年11月9日 院長 佐藤 秀俊











